40を過ぎて、運動の効果をはじめて実感する

January 2, 2017

 

 

運動不足である。

 

どのくらいの運動をすれば足りるのか、明確な基準はわからないものの、不足であることは間違いない。

 

何が足りないって、そもそも運動をするための動機も足りないし、時間も足りないし、何より運動をするための体力が足りないというパラドックス。

 

が、いまさらながら体にひとつの実感を見つけた。

 

腕立て伏せをしたら、肩が少し楽になったような気がする。

 

肩こりが年々ひどくなっているので、これはありがたい効果だ。

 

どんなメカニズムなのかは、調べればいろいろ出てくるんだろうけど、そこまで追っかける意識はないので、実感としてそうだったということだけ。

 

体の調子がイマイチなのは運動不足のせいだという指摘は、たまに受ける。でも、運動をして体調がよくなるという感覚を得たことがあまりなく、むしろ疲れる、面倒だ、などの負担感のほうに意識が奪われるので、どうも体を動かすほうに気持ちが行かなかった。

 

筋トレなんかも同じで、筋力が増す感覚を覚えたことがない。プラスの実感がなく、負担感だけが残るものを続ける気には、なかなかならない。

 

これは、体に芽生える感覚に対し、人並み以上に鈍感だということなんだろう。同様に、疲労が蓄積されても、自覚が薄い。休んで回復してみてから初めて、ああ、疲れてたんだなと実感を得ることが多い。体の声を聞き取るのが、どうも下手なようだ。

 

もう少し敏感だったら、運動によって生じる体へのポジティブな変化を受け取ることができて、もっとやってみようという意識に向かいやすいはず。

 

何かを続けるには、自覚できるレベルでの報酬が、割と手前のほうに現れないと難しい。苦手意識を持っているものならなおさらだ。

 

腕立てをした瞬間に肩こりが楽になるのは、目先の報酬としてとてもありがたい。

 

最近は、ほかにも体を動かすことでポジティブな実感を得るケースが出てきた。

 

ひとつは、ラジオ体操。

 

子どもの頃は難なくできたこの動きも、運動不足が極まると、なかなかな運動となる。普段動かしてないところを曲げたり伸ばしたりすることで、スッキリした感覚が得られる。体がさび付いた状態で効果を感じることができたというわけだ。

 

もうひとつは、野球の素振り。

 

平日都内で時間の融通が利きやすいことをいいことに、たまにバッティングセンターに足を運ぶことがある。野球は大好きな反面、スポーツ全般は苦手なので、とても草野球なんか手が出ない。

 

やれるとしたら人目を気にせず、一人で好きに打ち込める環境でのみであり、その条件を満たすのがバッティングセンターだということだ。

 

少年野球で挫折をしてから30年を経て、ようやくボールを打つ感覚を、下手くそながらもつかむことができてきた。体を動かすことにとかく不器用だった42年間の人生で、数少ない、自分なりの感覚を得た瞬間である。

 

ならばということで、マスコットバットを買って、家でも素振りをできるようにした。

 

いまはスマホで動画もすぐ取れるので、フォームもチェックできる。やみくもにやらずに、自分を客観的に見ることができる。しかも他人の目を介さずに。運動・スポーツに強烈な苦手意識を持っている自分には、こんなにうれしい環境はない。

 

おかげでここ数日、頻繁にバットを握るようになった。握力も少しついてきた気がする。

 

こうした諸々で、ようやく体の声を聴きつつ、自分の感覚を得られるようになってきた。42歳になって、ようやくである。

 

何かをつかむタイミングというのは、人生のどこで得られるかわからない。なんでも子どものうちに・・・とはならない。早い人は子どもの時分につかでいたであろう感覚を、自分のように40過ぎてからつかむこともあれば、もっとあとでつかむケースもあるだろう。

 

だからこそ、自分が自然にできていることを、人も自然にできるはずと思ってはならない。自分が自然にできること、あるいは後天的に身につけたものに対し、そのプロセスをできる限り細分化して、スローモーションで再現できるか。

 

自分自身の理解を深める手段であると同時に、人に何かを教えるときに大切なスタンスでもある。

 

体を使うことについて、自分が新しく身につけた感覚を、だれかに伝える必要が出てときに、最近の実感は、きっと役に立つと思う。

 

せっかく得た実感なので、運動は少し続けてみようと思う。

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